【IPA】ラスト試験一週間前【プロジェクトマネージャ】
試験までラスト1週間となりました。一通り勉強はしたので、午後1までは大丈夫だと思っています。
問題の午後2の小論文についても自分の中で構築手順は確立しました。ただ会社が忙しくて勉強する時間があまり取れず、まだ一度も論文を書いて整理していないんですけどね。。。
過去2回論文試験はしてるのでどういうものかは理解していますが、対策なしでは無理だと感じました。ようやく勉強する中でどのように対応したらよいかというのがわかってきましたので、簡単に私の手順を記載します。
まずは問題文から章立てを構築
論文試験は合格論文をいくらか見ている方はわかっているかと思いますが、そんなにご立派な論文でなくても問題がないです。合格するポイントはいかに趣旨に沿った内容で、PMっぽいことをしているかという内容を漏れなく矛盾なく構築するだけといった感じです。
H30の問2を例に挙げて構築してみます。これは私が実際に受験したときに選択した問いになります。その時はC評価で問題外でした。理由ははっきりしていて、章立ても無視、問題文の記述内容についても対応がしっかりとれてないのが原因でした。今回はその反省を踏まえたうえで、過去失敗した問に対して論述ができるかを再度見直しています。今回の手順を踏まえて内容を見ていきます。
まず全体的な章立てを作成します。これは設問から丸パクリで大体OKです。というのも、設問に答えることがこの小論文の肝ですから、設問の内容を章立てに使えば、大きく問の意図から外れることはなくなります。逆にここをしっかり作っておかないと、お話にならないようです。
設問ア あなたが携わったシステム開発プロジェクトにおけるプロジェクトの特徴、本稼働間近で発見され、予定された稼働日までに解決することが困難であった問題、および困難と判断した理由について、800字以内で述べよ。
問題文をそのまま丸写しで章立てします。青線の部分は1.2で記述します。それぞれの字数としては黄400文字、赤200文字、青200文字ぐらい想定です。
1.プロジェクトの特徴と稼働日までに解決困難であった問題
1.1.プロジェクトの特徴
1.2.予定された稼働日までに解決困難であった問題
設問イ 設問アで述べた問題の状況をどのように把握し、影響などをどのように分析したか。また、暫定的な稼働を迎えるために立案した問題に対する当面の対応策は何か。関係部門との調整や合意の内容を含めて、800文字以上1600文字以内で具体的に述べよ。
ここも丸写しで章立てします。簡単な要約や、内容によっては内部で分けると、より分かりやすくなると思います。それぞれの字数としては黄300文字、緑300文字、赤500文字ぐらい想定です。また青文字に対しては状況や合意に至った背景はしっかりと記載する必要があります。赤文字内で250文字程度記載すればよいかなと思います。
2.問題の影響分析と暫定的な対応策の立案
2.1.解決困難であった問題の把握と、影響分析
(1)問題の状況と把握に至った経緯
(2)問題に対する影響分析
2.2.暫定的な稼働を迎えるために立案した問題に対する当面の対応策
設問ウ 設問イで述べた対応策の実施状況と評価、及び今後の改善点について、600字以上1200字以内で具体的に述べよ。
同様に丸写しします。字数はそれぞれ400文字程度です。
3.対応策の実施状況と評価、及び今後の改善点
3.1.対応策の実施状況とその評価
3.2.今後の改善点
出題テーマの推定とそれに合う論文内容の検討
この問題文を見ると、直前に問題が発生してしまい、予定された稼働日に完全リリースができないため、どのように解決したかが問われています。今回重要だと思われるのは設問イにある通り、関係部門との調整や合意が必須であることです。つまりステークホルダーに関連する内容を考える必要があります。
2.1.問題の状況と把握に至った経緯
具体的にテーマに沿った内容を記載するためには、問題文から何を記述すべきかということをしっかり読み取る必要があります。経験や実際の事例から非常に内容のある論文を構築しても、この問題文の趣旨から外れていればB判定となってしまうものと思います。問題文を見ると、
システムの本稼働間近では、開発者によるシステム適格性確認テストや発注者による受入テストなどが実施される。この段階で、機能面、性能面、業務運用面などについての問題が発見され、予定された稼働日までに解決が困難なことがある。
これに合致する内容を記述すればよいと思われます。例えば下記が挙げられます。
- 機能面:考慮漏れで機能が足りていない。
- 性能面:ある運用の処理をすると、システム全体のレスポンスの大幅低下となった。
- 業務運用面:テスト運用で実際の利用者に操作してもらった時に、実運用に沿っていないデータの流れになっていた。
これが2.1.(1)の内容の問題にあたります。ただし、ステークホルダーを絡めて記述する必要があります。その理由としては本文の下記に当たる部分が参考になります。
利用部門や運用部門などの関係部門とともに問題の状況を把握し、影響などを分析する。
2.1.(2)についてもステークホルダーに絡めて影響を記述する必要があると思います。
2.2.暫定的な稼働を迎えるために立案した問題に対する当面の対応策
次に対応策についてですが、これも問題文に何を考慮して記述すべきかが記載されています。
システム機能の代替手段、システムの利用時の制限、運用ルールの一時的な変更などの含めて、問題に退位する当面の対応策を関係部門と調整し、合意を得ながら立案、実施して暫定的な稼働を迎える。
前述の通り、関係部門との調整や合意が必須となりますので、これに留意しながら対策を練る必要があります。例えば先ほど挙げた内容に対しては、以下のような対策をすることができると思います。
- 機能面:考慮漏れで機能が足りていない。
→漏れた機能で対応すべきデータを利用部門から受け取り、運用部門がデータを入力し、整合性を保つ。 - 性能面:ある運用の処理をすると、システム全体のレスポンスの大幅低下となった。
→対象の処理を初回リリースから外す。処理に対するデータに関しては機能面で挙げた内容と同等の処理をするなどで回避。 - 業務運用面:テスト運用で実際の利用者に操作してもらった時に、実運用に沿っていないデータの流れになっていた。
→利用者の操作(データ受け渡しなど)をトリガに、運用側の手作業で流れを修正する。
おそらく対応できない個所を手作業で利用部門と調整しながら対応する流れにして問題を回避するような流れで記載すれば、ユーザの調整や合意も取れるような内容で記載できると思います。
以上で2.問題の影響分析と暫定的な対応策の立案について、大体の骨子は作成できたものと考えています。
1.プロジェクトの特徴と稼働日までに解決困難であった問題
次に、プロジェクトの概要を先ほどの内容を踏まえて肉付けをしていきます。問題文の内容を見ると社内システムとして記述したほうが話を持っていきやすいと考えて、下記のタイトルを付けました。
・二社合併に伴う社内勤怠管理システム統合
ステークホルダーとしては人事総務部門として、合併後のシステム統合の期限を要件定義含め5か月としました。年度が変わる4月リリースを必須条件としました。
1.2.予定された稼働日までに解決困難であった問題については、業務運用面で記載した内容をもとに記述しました。
3.1.対応策の実施状況とその評価
対策の実施状況については運用を、ステークホルダーと合意した内容で正しく実施し、問題が生じていないこと、をアピールし、対策は成功した内容で記載すればよいと思います。また、上記で記載していませんが、二社合併でシステム統合して片寄せとしていたので、片寄されなかった側のユーザへのシステム利用に関する教育についても記載をしました。利用者がしっかり利用できるように話を持っていきました。
3.2.今後の改善点
これはそんなに深く考える必要はなく、現在できていないところや延期した機能の対応を記載することと、今回問題が生じた原因を簡単に列挙して今後同様のことが起きないように今後のプロジェクトの対応てじゅんに盛り込むなどの起債で問題ないと考えています。
小論文問題のまとめ
長くなりましたが、小論文問題の肝は問われている内容に沿った論文を、問題文の中の条件をもとに構築することで行けると考えています。設問イに対する答えを先に作ることで、矛盾が少ない小論文をかけると考えています。設問イの内容を検討せずに設問アから記載すると、矛盾が多くなりがちなので注意が必要です。
論文問題はしっかり対策をしなければ合格は難しいと考えています。逆に分かってしまえばある程度合格ラインまでは乗せるのは難しくないと思います。あとは、問が自分の得意な内容で出てくれることを祈るのみ。
H30の問2のような内容であれば割と書きやすいとおもうので、非常に惜しいことをしたと思っています。今回こそは合格したいとおもいます。
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