【ITサービスマネージャ】午後1 問2の回答と解説【SM】

2019年10月22日

前回に引き続き午後1 問2を解きましたので、私の解答を載せます。

問2の概要

この問いではRPAの導入と管理について問われていました。
RPAによる業務効率を目的として、段階的に導入を行い、その利用状況や管理方法について主に問われています。どのようにしてRPAのツールのライセンスや利用数を管理するか、段階的導入の評価をするかというところに着目して解いていけば行けそうです。

設問1 [PCの構成管理]の表1を使って、PCに導入され、現在利用可能なRPAツールの数を調査することができる。社内ソフト名がPRAツールの名称である構成情報を使って実施する具体的な調査方法について、35字以内で述べよ。

解答:社内ソフト名がRPAツールで削除日の設定がない構成情報の数を調査する。

構成情報の社内ソフトについては、削除日が入っていないものについては利用がされていることになります。これは表1の注記1、2を見ればわかります。

設問2 [PCの構成監査]について、(1)、(2)に答えよ。

(1)本文中の下線(ア)で行う棚卸に必要な構成情報を10字以内で答えよ。

解答:PC管理番号

備品シールには図1の注2)に会社名及びPC管理番号が記載されているとあります。この情報とCMDBに登録されている構成情報を照合するのですから、共通する一元管理できる要素はPC管理番号となります。

(2)本文中の下線(イ)について、S氏が追加したチェック作業の内容を40字以内で述べよ。

解答:現在利用可能なRPAツールの数がライセンス数の範囲内であるかのチェック作業。

最初問題文を読んで、利用数は設問1で答えていて同じような内容(手順)を応えるのか?と考えていましたが、ライセンス数の棚卸のチェックであることから、比較が必要ということで上記の通り回答しました。

設問3 [RPAツールの導入後レビューと改善の実施]について、(1)、(2)に答えよ。

(1)ポータル掲載に関して、
 (a)表2の調査後、各PCのRPAツールとポータル掲載シナリオが継続的に利用されていることを確認するために、RPAツールのログを使って調査する。必要となるRPAツールのログの調査項目をすべて上げ字以内で答えよ。

解答:RPAログからPC管理番号、シナリオ名、シナリオ実行日時を調査項目として確認する。

これは項目名だけを記述すればよいのかどうか分かりにくかったですがおそらくはそういうことだと思います。すべての項目を記載すると40字程度必要になるので余ってしまって若干の不信感が生じます。ただ、RPAのログの内容は本文に記載されているので、どの項目を使うかが分かれば難しくはないと思います。

(b)ポータル掲載シナリオが幅広く有効活用されていることを測定するために、RPAツールのログから調査すべき内容を40字以内で述べよ。

解答:特定のシナリオ名に対して、PC管理番号が複数存在することをログから調査する。

幅広く利用されるということは特定のシナリオが複数のPC上で利用されていればよいことになります。それを確認するためには特定のシナリオに対して、複数のPC管理番号のログが確認できれば良いです。

(2)本文中の下線(ウ)について、S氏が計画通りと考えた理由を、表2の結果と利用者数の目標とを比較して40字以内で述べよ。

解答:RPAツール導入済みかつ利用状況ありが、利用者数の目標の20人を超えているため。

指標を評価して想定以上であれば計画通りとなると考えます。今回の場合は、PRAツール導入済みで、利用状況がありの人が利用者数として評価されます。導入だけでは実際の利用がないため利用者数としてはカウントできません。なので上記の通り回答しました。

午後1 問2 振り返り

概ね6割は問題なくクリアしていると考えています。RPAの導入、評価の観点からどのようなログや状況となっていればよいかを図表から読み取れれば行けるのではと考えています。

とりあえず午後は問1、問2を解きましたが、全くわからないような解答も少なかったので合格ラインには達していると思います。過去問解いた時も思いましたが、運用を経験したことがある人であれば午後1はそんなに難しくないレベルなのではと思います。私はSCとNW持っていますが、そちらと比べると難易度が1段も2段も落ちるような印象です。午後2の論文問題さえしっかり取り組みさえしていれば案外あっさり合格できたりするのではないかと思います。